更年期にそなえる
いまNHKで#みんなの更年期という
キャンペーンが開催されています。
番組や動画をご覧になった方も、いら
っしゃるのではないでしょうか。
更年期とは、女性の閉経の時期を挟ん
だ10年間のことです。
おおむね45歳~55歳のことを指す
場合が多いようです。
この間、卵巣の機能が徐々に低下して
女性ホルモンの分泌が減っていく影響
が、さまざまな症状としてあらわれる
可能性があります。
男性の場合は、年齢にともない緩やか
に男性ホルモンが減少するため、更年
期の医学的な定義はないようです。
ただし過労やストレスで男性ホルモン
が急減することがあり、女性の更年期
に似た、心身の不調が起きうると考え
られています。
ているそうです。
性ホルモンの減少による症状のために
仕事にマイナスの影響があった人は、
専門家の推計で100万人を超えている
そうです。
なかでも、離職による経済的損失は、
男女あわせて年間およそ6300億円に
のぼり、個人だけでなく社会にとって
も大きな問題となっています。
それにも関わらず、更年期に起こりう
る体調の変化について、社会的に理解
が深まっているとはいえないのが現状
です。
その原因のひとつは、症状の出かたに
個人差が大きいことかもしれません。
更年期の時期を無症状で過ごすことが
できる人もいれば、仕事を辞めなくて
はならないほど症状が重く出てしまう
人もいます。
また性ホルモンの作用は月経に関する
ことだけでなく、血管や皮膚、消化器
系、筋肉や関節、メンタルなどの健康
にも幅広く関与しているため、症状も
人によってさまざまです。
女性の場合、ホットフラッシュといわ
れる急なほてり感と発汗が、更年期の
症状としてはよく知られています。
しかしホットフラッシュがない場合も
ありますし、ひどいめまいや倦怠感、
強いイライラや鬱感情、複数の関節の
痛みなどとしてあらわれることも多い
ようです。
症状の専門医を受診しても原因がわか
らず、更年期の症状であると診断され
るまでに、いくつもの病院を訪ねなく
てはならなかったケースもあります。
いずれ遭遇するかもしれない更年期の
体調不良について、若いうちから知識
を持っておくことは重要です。
また、ホルモン補充療法やその副作用
に熟知した、更年期症状の治療に強い
医師を見つけておくことも安心材料と
なるでしょう。
そのためにも、家族や同僚、ご近所の
方々などと、気軽に恥ずかしがらずに
更年期の症状について度々話すことが
出来ているとよいのですが。
更年期にある方々は会社でも家庭でも
多くのことを請け負っておられるだろ
うと思います。
しかし迷惑をかけるから休めないとか
弱音を言えないなどと、抱え込まない
ほうが絶対にいいのです。
みんな調子が悪いし自分ひとりの問題
ではない、社会の大問題なのだと自覚
して、ぜひ多くの人と情報を共有して
いきましょう。
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