発散のすすめ
寒暖の差や気圧の変動がだいぶ大きく
なってきましたね。
三寒四温といわれる毎年恒例の早春の
気候ではありますが、今年はその落差
がとても大きく、体調に影響を受けて
いる方も多いようです。
東洋医学的には冬はエネルギーを温存
すべき時期で、春は蓄えておいたエネ
ルギーを使って活動を始める時期だと
されています。
冬に忙しかったり、不摂生をしていた
り、汗をたくさんかくようなスポーツ
を続けていた方は、もしかすると春に
体調が優れないかもしれません。
寒暖の差が大きいときに、
・夜中に目が覚める
・まぶたが痙攣する
・ふくらはぎがつる
・頭痛やめまいがする
・お腹が張る
・顔はほてるが足元は冷える
・肩こりや腰痛がひどくなる
このような症状が出やすい方は、本格
的に暖かくなる前にぜひ対策しておき
ましょう。
まずは食事で血や腎気を補います。
赤身肉、卵、エビ、ホタテ、イカ、タ
コ、マグロ、カツオ、小松菜、人参、
山芋、栗、クルミなどを少量ずつでも
継続的に食事に加えてみてください。
血が補われてくると、不眠や、筋肉が
ひきつる症状の改善が見込めます。
眠れるようになったら、しっかり睡眠
時間を確保して7時間以上は眠るよう
にしてください。
睡眠を十分とると、より血が回復し、
陰陽の「陰」が充実します。
活動するためのエネルギーが補われて
きていますので、そのあとは気を巡ら
すために「発散」していきましょう。
暖かくなったばかりの頃は、人の身体
もお風呂のお湯のように、足元は冷た
く頭に熱が上りやすくなっています。
それをかき混ぜてバランスをよくする
ためには、冬より多少なりとも活動的
に過ごして、気を巡らしていく必要が
あります。
・休日に出掛ける
・イベントに参加する
・一駅分歩いて帰る
・ストレッチをする
・自然の豊かな場所に行く
・友人と喋る
・歌う
・新しいことを始める
などのことはお薦めです。
動物が活動期に入る春ですから、体調
に問題がない方であればウキウキして
動きたくなるのが自然でもあります。
晴れて暖かい日には、その心のままに
楽しいことや興味のあること、ストレ
ス解消になるようなことなどをしてみ
てください。
春を過ぎると、またすぐに暑くなって
しまうかもしれませんから、この時期
にぜひ「発散」しておきましょう。
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