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神厥の効能

ツボの効能シリーズです。


長かった残暑もようやく落ち着いて、

朝晩などは肌寒さを感じることも増え

てきました。


人体は発汗したりトリハダを立てたり

して体温を調節し、体の内部の環境を

一定に保とうとしますが、それでも7

度くらいの気温差に対応するのが限界

だそうです。

今はまだ、晴れの日と雨の日、昼間と

夜でも寒暖差が大きいので、知らない

うちに体が疲れてしまっていても不思

議ではありません。


脱ぎ着できる服装で外出時の体温調節

を助けたり、温かいものを食べるよう

にするのはお薦めです。


対策をしても冷えや倦怠感がなかなか

拭えなかったり、カゼをひきそうな予

感がしたら、神厥(しんけつ)のツボ

を使ってみるのはいかがでしょうか。


神厥は、奇経八脈のひとつである任脈

に属する経穴で、おへその真上に位置

します。


東洋医学的に、

・胃腸や腎臓の元気を補う

・お腹や腰下肢を温め冷えを除く

・滋養強壮

などの効能があるとされます。

疲労の回復、自律神経を整えたいとき

や、若々しさを保ちたいなどの目的で

日常使いするのにも良いツボです。


鍼やお灸を直接据えることはできない

ツボなのですが、間接的に温めること

で効果を発揮します。

古来より、神厥のツボにはショウガ灸

やニンニク灸、塩灸などが使われてき

ました。


ショウガ灸やニンニク灸というのは、

スライスしたショウガやニンニクの上

でモグサを燃やし、間接的にツボを温

めると同時に、生薬の薬効を期待する

ものです。

塩灸というのは、和紙の上に塩を盛り

その上でモグサを燃やすものです。

腎臓のエネルギーを補う効果があると

いわれています。


現代では、電子レンジで温めることが

できるホットパックや、お湯を入れた

ペットボトルでも代用できます。

仰向けに寝て、衣服を着たままおへそ

の上に置き、染み込んでくる温かさを

感じましょう。

くれぐれもヤケドしないようにお気を

つけください。


神闕を温めながらゆっくり腹式呼吸を

すると、いっそう神経がリラックスす

るはずです。


温めるものがないときは、温かい手の

ひらを神闕に当てて深呼吸するだけで

も整うことがあります。

急にお腹が冷えて痛むときは、服の上

からドライヤーで神闕を温めるという

手もあります。

緊急時にお役に立つかもしれません。


昨今は気圧や気温の変化だけで体調を

崩してしまう方が続出しています。

気候変動がすぐにとどまることもない

でしょうから、すこしずつでも体力を

つけて、動ける体を保ちましょう。


まずは睡眠や食事の内容など生活習慣

の適正化からですが、プラスアルファ

として東洋医学の効能も、ぜひご利用

ください。


星空散歩治療院 神闕の効能










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