うつ病
うつ病などの精神疾患の治療で、鍼灸を
希望される方もおられます。
うつ病にどのようなイメージをお持ちで
しょうか?
なんとなく元気がなくなったり、気分が
塞ぐようなイメージではないでしょうか。
つらい気分や、意欲や興味の消失があり、
その状態が毎日、一日中、2週間以上
続いて、日常生活に支障をきたしている
というのが、うつ病の大まかな指標で
あるようです。
うつ病になったとき、脳はうまく働かな
くなっています。
そのため、こころだけでなく、身体にも
症状が出ることがあります。
眠れなくなったり、食欲が落ちたり、
頭痛や首肩のひどいコリが出ることも
あります。
脳は神経細胞の集合体です。
神経伝達物質を放出することによって
細胞同士で情報をやりとりし、広大な
神経系のネットワークを形成しています。
神経伝達物質にはセロトニンやノルアド
レナリン、ドーパミンなどがあります。
強いストレスや過労などで、神経伝達
物質の分泌のバランスが崩れることが、
うつ病発症の原因の一つではないかと
考えられています。
昨今、過労自殺の事件が大きく取り上げ
られ、働きかた改革が叫ばれるように
なりました。
皆さまはちゃんと休めていますか?
責任感の強い方や我慢強い方、完璧主義
の方が陥りやすい罠にはまっていないで
しょうか。
ヒトの脳の情報処理能力には限界があり
ます。
働き続けるためには、休息や気晴らしが
必須です。
うつ病の治療には休養や薬物療法、カウ
ンセリングなどがありますが、症状が
改善するまでに時間がかかることも多い
です。
気分の落ち込みのほかに、眠れなくなっ
ていたりしたら、医療に相談したほうが
よいかもしれません。
忙しさにかまけて徴候を見逃さないよう
になさってくださいね。
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