寒露
今日は二十四節気の“寒露”だそうです。
その名のとおり、気温は20度に届かず冷たい雨の1日となりました。
季節の変わり目にあたり、体調を崩しやすいといわれる土用の期間は20日からですが、早めに用心を始めたほうがよいかもしれませんね。
東洋医学では、秋の養生は乾燥対策だといわれます。
夏に汗をかいて失った身体の潤いを補うことで、喉や皮膚の乾燥を防ぎ、カゼをひきづらくなると考えられています。
身体を潤すために、水をたくさん飲めばよいかというと、そうではありません。
汗をかかない季節に水をたくさん飲むと腎臓に負担がかかり、腰から脚にかけてが重だるくなったり、ギックリ腰になりやすくなるという理論もあるほどなのでむしろお気をつけください。
お薦めは「白い食材」「甘酸っぱい食べ物」「すこし辛味のある食べ物」です。
白い食材:
蓮根、梨、白ゴマ、白キクラゲ、牛乳、豆乳、豆腐、山芋など
甘酸っぱい食べ物:
はちみつレモン、梅ジュース、トマト、キウイフルーツ、ミカンなど
すこし辛味のある食べ物:
ネギ、ショウガ、ミントなど
これらの食材は呼吸器系や皮膚に作用すると考えられており、秋のあいだ、たびたび食事に加えるようにすると、寒くて乾燥する季節になったときにカゼや乾燥を予防します。
ただ、身体を潤す食材は、同時に冷やす性質を持っていることが多いです。
冷え症や、お腹を下しやすい方は、食材に火を通して温めたりして、冷す性質を中和させてから召し上がってください。
食事以外の養生としては、昼間が徐々に短くなって、夜が長くなりますので、秋は早寝早起きするのがよいといわれています。
晴れた日は積極的に日光を浴びておきましょう。
また秋は、悲しみや憂いの気分に支配されやすいといわれます。
とくに今年はコロナ禍で孤立を感じたり有名人の訃報に心を痛めている方も多いかもしれません。
電話やオンラインでもいいので、親しい
人と会話したりして、悲しみの感情にとらわれ過ぎないように気をつけていきましょう。
週末に、台風が関東まで来るかもしれません。
被害が出ないよう祈るとともに、低気圧が接近すると体調が悪くなる方は、睡眠をよくとり暖かくしてお休みください。
早く秋らしい気持ちのよい気候に戻るといいですね。
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