痰飲について
今日は15時頃から、治療院の周囲は
激しい雷雨に見舞われています。
停電となっている場所もあるようです。
お盆休み中の方も多いと思いますが、
ゲリラ豪雨にお気をつけくださいませ。
以前ブログで、低気圧接近時にリウマチ
の症状が悪化する傾向があると、書いた
ことがあります。
そのほかにも、悪天候のときに、頭痛や
めまい、耳鳴りなどが起こるという方は
多いです。
東洋医学では、低気圧が来ているときに
なんらかの症状が出て、晴れると症状が
なくなるという場合は、体内に湿気が
停滞していることを疑います。
身体に必要な体液を津液(シンエキ)、
津液が停滞し、身体に不必要な病理物質
になったものを痰飲(タンイン)や痰湿
(タンシツ)などといいます。
気と同じように、血や津液も、ほどよい
スピードで流れ続けることが必要です。
津液は、気に引っ張られることで順調に
流れますので、精神的な鬱々やイライラ
などで、気の巡りに異常が起きると、
津液の巡りにも影響します。
また、湿度の高さ(湿邪)も、身体に
余計な湿気が入り込んで痰飲証を引き
起こす要因となります。
梅雨から夏の湿度の高い季節や、厨房で
の仕事に従事している方、お住まいが
湿地や埋立地にある方などは、痰飲証に
陥りやすいので、なんらかの対策を講じ
たほうがよいかもしれません。
飲食では、脂っこいものや濃い味つけの
もの、お酒、生もの、冷たいものを食べ
過ぎると痰飲が発生しやすくなりますの
でお控えください。
豆類やトウモロコシ、冬瓜、春菊など、
身体から湿気を除く作用のある食材は
おすすめです。
気分の鬱々やイライラも強い方は、玉ね
ぎやらっきょう、柑橘類などの、気を
巡らす作用のある食材も加えるといいで
すよ。
すこし汗をかくくらいの運動や、入浴で
温まることも、津液を巡らせて、症状の
緩和に役立ちます。
痰飲の方は、身体が重だるく感じても、
動かしたほうが楽になるという特徴が
ありますが、症状としてめまいや吐き気
が出ている方は、無理なさらないでくだ
さいね。
日本人には、痰飲証が多いといわれてい
ます。
雨天時、顕著に体調が悪いというかたは、
ぜひ養生なさってみてください。
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