脚気
- kspbd0067
- 7月31日
- 読了時間: 3分
梅雨が明け、真夏が始まりました。
連日の猛暑で夜もあまり気温が下がら
ず、湿度も高い状況です。
熱中症のリスクが高まっていますので
適度な冷房使用、こまめな水分・塩分
補給、食事や睡眠をしっかりとるなど
基本的な対策を続けていきましょう。
暑い場所にいて汗をたくさんかいた後
に、頭痛や筋肉痛、虚脱感などが出る
ことがありますが、熱中症の可能性が
あるケースでは、マッサージや鍼灸は
お薦めできません。
脱水状態のときは、生命維持をつかさ
どる中枢神経や内臓に優先的に体液を
回さなくてはならず、筋肉の血行改善
などは後回しにすべきだからです。
まずは涼しい場所で安静にし、水分・
塩分・糖分をとりながら回復を待ちま
しょう。
意識が混濁して自分で水を飲めないと
きは、周囲の方がためらわずに救急車
を呼んでください。
さて、蒸し暑さから食が細くなっては
いないでしょうか。
具のないそうめんやおにぎり1個など
炭水化物のみの食事になってはいませ
んか。
糖質の代謝にはビタミンB1などが必
要ですが、ビタミンB1が欠乏すると
脚気(かっけ)という病気になる可能
性があります。
初期の症状は、食欲不振、イライラ、
倦怠感、手足のしびれ、むくみ、動悸
息切れなどで、進行すると神経障害や
心不全を起こします。
脚気は古くは「江戸わずらい」といわ
れ、ビタミン豊富な玄米や麦飯よりも
白米を主食としてたくさん食べていた
江戸の民に多い疾患でした。
江戸時代から昭和初期まで、原因不明
の日本の国民病として死者も多く出て
いたそうです。
現在では原因も解明され、食事の内容
も多様になったので、脚気になる人は
ほとんどみられなくなりました。
ですが、食生活の偏りにより脚気予備
軍といえる人は引き続き存在し続けて
います。
現在リスクが高いのは、
・糖分の多い清涼飲料水をよく飲む
・インスタント食品で食事を済ます
・お菓子を食事代わりにしている
・飲酒が多い
・激しい運動を続けている
などの人だといわれます。
ビタミンB群は水溶性のビタミンなの
で、一度にたくさんとっても体に蓄え
ておけず、尿ととともに排泄されてし
まいます。
ビタミンB1を多く含む食品には、
・豚肉
・サバ
・カツオ
・豆類(納豆や豆腐含む)
・5分づき米
・全粒粉のパン
・蕎麦
・キノコ類
・ナッツ類
・にんにく
・ブロッコリー
などがありますので、コツコツ継続的
にとっていくのがお薦めです。
物価高の影響もあるだろうと思います
が、現在の日本人の摂取カロリーは、
戦後の食糧不足の時代よりも低下して
いるという指摘があります。
低栄養に陥ると痩せていても健康的で
はありませんので、時には外食や市販
のお惣菜、サプリメントなども利用し
て、酷暑の夏を乗り切りましょう。























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