梁丘の効能
- kspbd0067
- 5 日前
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ツボの効能シリーズです。

梁丘(りょうきゅう)は足の陽明胃経
という経脈に属するツボです。
膝の前、お皿といわれている骨の上部
外側の角から、2寸上にあるくぼみに
とります。
2寸とは、患者さんの手の人差し指・
中指・薬指をくっつけて爪に近いほう
の関節を指3本分束ねた距離です。
梁丘は、胃腸の調子を改善する効果が
期待できるツボですが、特に古来より
下痢止めの特効穴として知られてきま
した。
もちろん食中毒や胃腸炎の際の下痢は
病原体や毒素を排出するために必要な
反応なので止めることは適切でなく、
梁丘を使っても治めることはできない
と思います。
胃腸はストレスなどで体が緊張状態に
あるときはうまく動くことができず、
消化に異常をきたすことがあります。
東洋医学では、そういった状態を「気
が滞っている」と考えます。
梁丘は、胃や腸の気の滞りを改善する
作用があるため、緊張状態を緩和し、
消化を助けることができると考えられ
ています。
胃の気は上から下に、降りているのが
正常ですが、ゲップが出たり、胃酸が
上がるような不快感があるときは胃気
が逆行しています。
梁丘はそのようなときに胃気を降ろし
て正常化する働きがあります。
また過敏性腸症候群のように、緊張時
にお腹が痛くなったり、トイレに駆け
込みたくなったときに効果を発揮する
可能性があります。
椅子に座っているときのほうが梁丘穴
があるくぼみがわかりやすいかもしれ
ません。
筋肉のスジに沿って膝から上になぞり
凹みで指が止まったら、その部分を左
右同時に指で揉んでみてください。
同時にゆっくり息を吐いて自律神経を
落ち着かせましょう。
カイロや温かい飲み物が入ったカップ
をツボに押し当てて温熱刺激するのも
効果的だと思います。
腹痛が治まるまで繰り返し行ってみて
ください。
年末が近づき、繁忙期の方や、飲み会
が続くという方もいらっしゃるだろう
と思います。
疲労やストレスから急な胃腸の症状が
出てしまったときに、梁丘穴を思い出
していただけたら幸いです。























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