冷えると痛む
身体が冷えるとコリがひどくなったり、
関節の動きが悪くなったりします。
皆さま経験がおありではないでしょうか。
東洋医学においても、身体を冷やして
しまったことによる体調不良について
説明がなされていますので、ご紹介いた
します。
以前、病の原因となる環境的因子につい
てブログでご紹介したことがあります。
六淫の邪気といわれる風・寒・暑・湿・
燥・火の6つの邪気です。
冷えの原因となるのは、むろん”寒邪”
で、冬の主気となっています。
寒邪の特徴は、
①冷やすこと
当然といえば当然ですが…。
水っぽい鼻水や、薄い痰、水様性の下痢、
色の薄い尿がたくさん出る、なども冷え
の徴候とされています。
②滞らせること
”気”や”血”の巡りを滞らせたり、止めて
しまったりするので、強い痛みにもつな
がります。
お腹を冷やしたときの腹痛、コリや関節
痛の悪化など。
③ひきつれさせる・収縮させる
カゼの初期にみられるゾクゾクして汗が
出ない症状は、寒邪が皮膚を侵犯して
汗腺を収縮させていると考えられていま
す。
筋肉がつったり、関節がひきつるのも
寒邪の仕業です。
④臓腑に直接侵入する
通常、六淫の邪気は身体の表面から入り
徐々に深部に到達するのですが、寒邪は
ダイレクトに身体深部の臓腑を攻撃する
ことがあります。
これを寒邪直中(かんじゃじきちゅう)
といいます。
急な腹痛、嘔吐、下痢、生理痛などの
原因ともなります。
これらの特徴により、寒邪は様々な
体調不良を引き起こします。
前回の記事で冷え対策について書きまし
たが、単なる冷え症だけでなく、カゼを
引きやすい方、お腹を壊しやすい方、
脚をつりやすい方、肩こりや腰痛、五十
肩の治療中の方、生理痛が辛い方なども、
身体を冷やさないようにどうぞご注意な
さってください。
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