合谷の効能
ツボの効能シリーズです。

合谷(ごうこく)は”手の陽明大腸経”と
いう経絡に属しているツボで、両手の
甲の、親指と人差し指のあいだ、人差し
指寄りのところにあります。
親指と人差し指を閉じると、筋肉の盛り
上がりが現れると思いますが、その真上
で、押すと響くような痛みを感じるとこ
ろです。
合谷は大腸につながる経絡上のツボでは
ありますが、消化器系にとどまらず、幅
広い効能を持っています。
①カゼ
初期のゾクゾクするような症状にも、そ
の後の発熱にも効果があります。
カゼを鍼灸で治療するときは大椎や風池
といったツボと組み合わせて使うのです
が、ご家庭では、カゼの初期に身体を
よく温めながら合谷を指圧してみてくだ
さい。苦痛が緩和したり、カゼの治りが
早くなるはずです。
身体の表面を巡って外邪の侵入を防いで
いる”衛気”を補う作用もありますので、
カゼを引きやすい方は予防にもお使いく
ださい。
②痛みを止める
合谷は止痛に効果のあるツボとして知ら
れています。
頭痛や歯痛、腹痛、生理痛、寝違えや
ギックリ腰などの痛みの緩和に使われる
こともあります。
覚えておくと、緊急時に便利かもしれま
せんね。
③便秘や胃もたれ
消化器系の気の滞りを解消する作用が
あります。
ストレスから胃腸に不具合が出ている方
にも。
④ほてり
頭部に上がりすぎた熱を冷まします。
ほてり、目の充血、顔が赤くなる、イラ
イラ、赤ニキビなどの緩和にも。
⑤顔面の症状全般
合谷は”四総穴”といわれる重要なツボの
うちの一つで、『面口は合谷に収む』と
いう言葉があります。
お顔の症状は合谷を使って治療しましょ
う、というような意味です。
眼病、鼻づまり、肌荒れ、歯痛、顔面神
経麻痺など、様々な症状に使われます。
ご注意なのですが、合谷で歯の痛みを
止めることはできるかもしれませんが、
虫歯が治るわけではありませんので、痛
みを止めた上で、必ず歯医者さんに行っ
てくださいね。
合谷は押しやすいツボでもあるかと思い
ますので、ぜひご活用ください。

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