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発汗のすすめ

このところ天候不順で、真夏だという

のに梅雨のような大雨が降ったりして

いましたね。

涼しさのあとに残暑が戻ってきて、お

身体に堪えている方も多いのではない

でしょうか。


新型コロナ感染症は、危機的な状況に

入っています。


東京では自宅療養者が2万人を超え、

救急搬送したくても受け入れ先がない

という報道が毎日のようになされてい

ます。


デルタ株の蔓延により、子どもや若年

者の発症も増えています。

陰性になったあとも後遺症が長く残り

多様な症状に苦しんでいる方が多くお

られます。

妊婦さんが感染すると重症化しやすい

という報告もあります。


自粛生活が長引き、もううんざり…と

いう声が大きくなるのは無理もないと

思います。

ですがこの局面では自らが自分自身と

家族の命を守るしかないようです。


希望者へのワクチン接種を粛々と進め

てもらいつつ、引き続き個人でできる

感染症対策をしっかり続けていきまし

ょう。


コロナ以外にも、救急医療が必要な熱

中症や食中毒、事故や怪我、持病が悪

化するような不養生などにも、どうぞ

お気をつけください。


季節は立秋を過ぎ、夏に多忙だった方

は疲れが出てくる頃かもしれません。

冷たい飲食物はそろそろ控えて胃腸を

整え、睡眠をしっかりとって夏バテを

防ぎましょう。


今年の夏は、汗をかく機会があったで

しょうか。

多少なりとも夏の暑さに身をさらして

汗をかき、身体が渇いたら夏野菜や夏

の果物などを食べて潤す、という夏の

養生があります。


熱中症には気をつけなければなりませ

んが、夏に汗腺の機能を活性化させて

おくのも身体には必要なことで、これ

により体温調節が上手になります。


また、失われた潤いを正しく補給する

ことで、秋以降の空気の乾燥にうまく

対応できるようになり、カゼをひきづ

らくなるといわれています。


テレワークでほぼ家から出なかった、

運動する習慣もなく、ずっと冷房の中

にいた、という方も昨今多いのかもし

れません。


ほてりや冷え、寝汗をかく、カゼ気味

になりやすい、汗がベタベタするなど

の症状はないでしょうか。


本格的に気温が低下し空気が乾燥して

くる前に、サラサラした汗を出す訓練

をしておくのがお薦めです。


すこし涼しい時間帯のウォーキングや

入浴で汗を出し、すぐに冷房で冷やす

のではなく、しばらく汗が流れるまま

にしておきます。


発汗後の水分補給は、冷たい水をゴク

ゴク飲むのは避け、常温の水を少しず

つ飲みます。


キュウリ、トマト、ゴーヤ、スイカな

どの夏野菜は、身体を冷やす作用と潤

す作用があります。

身体が火照っているときや乾燥を感じ

るときに摂ってみてください。


汗をかくことに慣れ、サラサラした汗

が出るようになってきたら、秋の食材

もお薦めです。

梨やブドウ、蓮根などは身体を潤し、

秋以降の乾燥対策、咳、カゼ対策にも

なりますよ。


本来夏は活動的に過ごし、身体もメン

タルも発散するべきなのですが、感染

症や気候変動のために、季節に則した

養生がしづらい状況が続いています。


感染対策をしつつ、健康のためにぜひ

すこしでも、夏を体感しておいてくだ

さい。


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