アキレス腱炎
アキレス腱はふくらはぎの筋肉の腱で、
踵の骨にくっついています。
歩行や走行、ジャンプの動作などで日々
繰り返し負荷がかかる場所です。
ふくらはぎの筋肉の柔軟性の低下や、
膝や足首の関節のゆがみ、足に合わない
靴の着用、斜面での長時間の活動などで
より強い負荷がかかると、炎症が起きて
しまいやすい場所でもあります。
踵の骨から2~6㎝の範囲のアキレス腱
に痛みや腫れがあったら、アキレス腱炎
かもしれません。
・朝、歩き始めに痛みが強く、我慢して
歩いていると徐々に痛みが軽減する。
・アキレス腱を伸ばすと痛む。
・慢性化すると、足首を動かしたときに
ギシギシと軋むような音がする。
このような症状はないでしょうか。
痛みの原因が明確な急性型と、長期に
わたる過剰な負荷が原因の慢性型があり
ます。
痛みのほかに、腫れや熱感が強いようで
あれば、冷やしてなるべく安静にしなけ
ればなりません。
湿布など消炎鎮痛剤の使用や、テーピン
グ、サポーターで負荷を軽減するのも
よいかと思います。
炎症があまり見られず、慢性的な痛みの
症状に対しては、鍼やマッサージの治療
も効果的です。
ふくらはぎから足裏にかけて、アキレス
腱の循環を改善する目的で施術を行う
ほか、骨盤を含む関節の歪みも調整する
と、より根本的な治療になります。
革靴で毎日長時間歩く営業の方などは、
衝撃を吸収する作用のあるインソールを
使ってみてください。
スポーツをされる方は、入念なウォーミ
ングアップや、運動後のクーリングダウ
ンが予防になります。
珍しくない疾患ですので、重症化、慢性
化しないように、適切に対処していきま
しょう。
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