中風七穴
脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患に使わ
れてきたツボがあります。
中風七穴(ちゅうふうしちけつ)といわ
れ、7つのツボを組み合わせて鍼または
灸で治療します。
脳血管疾患は、重症度や障害を受けた脳
の部位によって、後遺症が残ってしまう
ことがあります。
後遺症の種類は麻痺やしびれ、言語障害
など、さまざまです。
中風七穴の鍼灸治療は、現在では急性期
が過ぎたあとのリハビリの時期あたりか
ら始めるのが一般的だと思います。
これにより、リハビリの効果を高め、後
遺症の軽減や早期の回復を目指していき
ます。
中風七穴には文献の違いにより、2つの
説があります。
① 百会・曲鬢・肩井・風市・足三里・
懸鐘・曲池
② 百会・風池・大椎・肩井・関使・
曲池・足三里
ツボの位置を知りたい方は、こちらの
サイトを参照になさってみてください。
ツボを触ってみると、痛みがあったり、
硬くなっていたり、張りがあったり、
逆に力なくへこんでいたりします。
2つの説のどちらを採用するかについて
は、鍼灸師はこのようなツボの反応を
診て決めていきます。
もし脳血管疾患のリハビリ中であったり、
ご家族などにそのような状況の方がいら
っしゃいましたら、中風七穴のツボを
軽く押したり揉んだりしてみてください。
市販のお灸をすえて刺激するのも効果的
です。
ただし、感覚麻痺がある患者様におかれ
ましては、刺激の量を強くし過ぎて皮膚
や筋肉を傷めないように、十分ご注意
くださいね。
鍼灸院にもお気軽にご相談ください。
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