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暑さに苦味

  • kspbd0067
  • 6月30日
  • 読了時間: 3分

まだ梅雨明けしていない関東ですが、

夏日が続き、猛暑日となる日も増えて

きてしまいました。


少しずつでも、暑さに体を慣らすこと

はできているでしょうか。


暑熱順化がうまくいっていると、暑い

場所にいるときなどに、サラサラした

水っぽい汗が出て体熱を発散すること

ができます。


一方で、うまくいっていないときは、

ミネラル分が多くベタつきのある汗が

出ます。

この汗は乾きづらく、慢性的に皮膚が

湿った状態になるので、冷房で体の表

面が冷えやすく、体内は熱がこもった

ようになり、不眠やだるさなど、夏の

不快な症状の原因ともなります。


リモートワークの方など、冷房の効い

たお部屋から出たくない…となるかも

しれないのですが、夏は始まったばか

りです。

体力が落ちるまえに、体を夏仕様にし

ておくのがお薦めです。

くれぐれも熱中症に気をつけつつ、程

よく暑さに身を晒してみてください。


さて、東洋医学では、まさに熱中症に

なりそうな状況下でもない限り、年中

物理的に、キンキンに冷えた飲食物を

摂るべきではないとされています。


では暑い夏にはどのようなものを食べ

れば良いかというと、体の熱を冷ます

作用がある食材や、苦味のある食材、

ということになります。


薬膳には、薬性や薬味という考え方が

あります。


薬性とは、その食材が体のなかに入っ

たときに、人体を温めるのか冷やすの

か、という5段階の分類です。


熱 強

温 ↑

平(温めも冷やしもしない)

涼 ↓

寒 強


涼性と寒性の食材が体の熱を冷ますと

されています。

加熱調理しても、作用は穏やかになり

ますが効能は残ります。


夏野菜の多くは涼性や寒性なので、夏

のあいだ美味しく食べたいものです。

トマト、キュウリ、ナスなどは涼性、

スイカ、ゴーヤなどは寒性です。


逆に、お腹を冷やしてしまったときや

冷えやすい体質の方は、涼性や寒性の

食材を避けたり、体を温めるショウガ

やニンニクなどと炒めたりしてバラン

スをとってみてください。


薬味というのは、その味が体のなかに

入ったときの作用のことで、

酸・苦・甘・辛・鹹(しおからい)の

5種類に分類されています。


そのなかで苦味は、体内の余分な熱や

水分を排出するとされており、夏に摂

ると良いといわれています。


レタス、ゴーヤ、セロリ、茶葉から淹

れた緑茶、コーヒーなどが苦味をもつ

とされています。


日々5種類の味をバランスよく摂取す

るなかで、体に熱がこもったような感

じがしたり、デトックスしたいような

ときに、苦味を足してみてください。


今年の夏も、暑さ厳しくなる予感がひ

しひしとします。

薬膳の理論を、暑さを乗り切るための

体調管理にお役立てください。

星空散歩治療院 暑さに苦味








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